エレガンス美容センターより今月のワンポイント

シミの一番の要素は体調に関わっています。
身体が健康であれば日焼けをしても自然に元の肌色に戻ってきますが、
身体の機能が何らかの原因で低下していると、
お顔にも部分的にシミとしての要素を持つようになります。

寒さによって皮膚の分泌機能が減退（冬は夏の半分）して少量になり、
皮膚を保護するために必要な皮脂や汗の分泌が不足します。
湿度が低下して空気が乾燥すれば分泌した皮脂や汗の水分がどんどん蒸発していきます。
その為、肌の水分、油分が減少し「肌の天然のラップ」と呼ばれる保護膜ができないので
お肌がカサカサしてかゆくなったり肌がピリピリして化粧品がしみたりして
敏感になってしまいます。

クリームは油分と水分でできています。
水分の内容は、各種の保湿剤や抗炎剤が配合されています。
油分の方は、お肌の表面にべったり残るか、
浸透して表面がさらっとしているかの感触の違いだけです。
クリームの効果は、水分のないよう成分（保湿力、その他）が
いかに充実しているかで差が出てきます。

ピーリングとは、「剥ぐ」という意味で
シミ、しわ、ニキビ跡などの肥厚した古い角質を取り除く美容法です。
正常なお肌は、皮膚組織の基底層から作られ、14日で成熟し、
角質となって剥がれ落ちるまでに14日、合わせて28日周期で生まれ変わっています。
ところが、加齢や体調などによってこのサイクルが長引いてしまうと
剥がれ落ちるべき古い角質がいつまでもお肌の表面に残り
お肌は生まれ変われないまま固い皮膚となっ
くすみやシミ、しわの原因になってしまうのです。
本来なら垢となって剥がれ落ちるはずの古い角質を１～2枚取り除き
お肌再生の手助けをしてくれるのが”ピーリング”です。

最近はピーリング効果のある洗顔料として市販されているものをよく見かけるように
なりました。

紫外線にはＡ、Ｂ，Ｃ波と波長の長さにより分類されます。
地上に届くのはＡ波とＢ波。Ｃ波はオゾン層に吸収されます。
Ａ波は肌を作る真皮まで到達し、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを傷害し
シワやたるみの原因となります。
日焼けやシミの原因となるのはＢ波。赤く炎症を起こしたり、水ぶくれになります。
となると防止対策として日焼け止め商品が考えられます。
その日焼け防止度合いを示すのがＳＰＦ値（Ｂ波）とＰＡ（Ａ波）
日常生活で浴びる紫外線を防止するにはＳＰＦ値１０、ＰＡ＋で十分。
スポーツ時や海、山ではＳＰＦ値３０、ＰＡ＋＋＋が目安です。
そして、シミやシワ、たるみ等の原因の80％が紫外線によるダメージで
これを”光老化と”と呼んでいます。
そこで光老化を防ぐために日焼け止めが必要となるのですがここで注意！
日焼け止め防止剤には紫外線”吸収剤”と”散乱剤”がありますが、
吸収剤にはアレルギー反応がでることも・・・。
ＵＶケアにはお肌に安全で防止効果の高い”散乱剤配合”の日焼け止めがお奨めですね。

私達の体調は四季の移り変わりや気候の変動から影響を受けています。
暑い夏は、汗をかき、毛穴が開いて老廃物をどんどん排泄し、
秋には、実った果実や穀物を体に蓄え、
冬は、動物が冬眠するように睡眠を十分とってエネルギーを温存します。
そして春は、自然界で凍っていた川が流れ出し、動物は冬眠から目覚め、
溜まっていた毒や老廃物も一緒に流れ出します。
その為、春が近づくとアレルギーや吹き出物、不眠、肩こり等に悩まされる
人が多いのです。
特に女性の場合、冷え性を持っている方が多く、血行が滞りがちになり、
肝機能の低下がお肌の不調、ストレス、疲れなどが溜まりやすくなるのです。